二人の警察官が暴走していた車の助手席にいた青年を拳銃で射殺したことの殺意が争われた今回の裁判員裁判は一ヶ月近くに渡る審理が行われました。私は判決日にたまたま奈良にいて地裁前の傍聴券抽選に参加し、はずれました。傍聴希望者にたくさんの人とマスコミが来ていてその中には近くにある奈良県警察本部の職員が多数いたと思われます。一人の男性に警察の方ですか?と聞いたところ無言でした。裁判所前では日の丸の旗を掲げたグループの方がマイクで射殺された青年の国籍が朝鮮半島であること覚醒剤使用の前科があるから射殺されて当然だ、もし警官が有罪なら日本の治安は終わりだと主張していました。判決は無罪、数日後 図書館の新聞で判決要旨を読みました。司法の独立性を感じた部分あったので写します。
被告の弁護人は未必的殺意があったとか違法であるといった評価を下せば 警察官が職務を遂行することへの萎縮を招くと述べる。しかし萎縮効果等を考慮して殺意や違法を認定しないということは絶対許されるものではなく裁判員に侮辱的な主張だ。